思い出の詰まった声

「ジャイアーン!!僕のラジコン返してよ!!」

久しく耳にしていなくとも、その声は脳裏にしっかり焼き付いている。

先日、声優の肝付兼太さんの訃報が届いた。

名前は知らなくとも、「スネ夫の声の人」「イヤミの声の人」なら、わかる方も多いだろう。

『銀河鉄道999』の車掌さん、『にこにこぷん』の じゃじゃまる、『怪物くん』のドラキュラ、『トムとジェリー』のトム、『アンパンマン』のホラーマン、『バーバパパ』のバーバパパ、他、、

個人的によく見ていた『アルプスの少女ハイジ』の、セバスチャン。などなど。

大型家電量販店ビックカメラのCMや店内で耳にする「ビーックビックビックビックカメラ♪」の節をつけられたのも肝付さんだと知って驚いた。

本当に数えだしたらきりがない。

肝付さんが担当したキャラクターは多岐に渡り、いかに日本のアニメに欠かせない存在であったか、こうしてキャラクターを羅列するだけで語るまでもないのだろう。

 

 

私が初めて肝付さんの声を耳にしたのは、NHK『おかあさんといっしょ』内で放送されていた“にこにこぷん”のじゃじゃまる。

オープニングは今でもよく覚えている。

おそらく毎回欠かさず見ていた、大好きな番組だった。

幼稚園の頃、『ドラえもん』を見ていた私に母が言った一言。

「じゃじゃまるとスネ夫は同じ声の人やで」

!????

幼少期なんて、アニメにしろ人形劇にしろ、キャラクターそのものが話しているものだと思い込んでいたし、そのキャラクターに声を吹き込む人がいるなんてことにもびっくり、またその声を入れている人が全く別の番組の別のキャラクターをやっている、ということにもびっくりで、当時相当な衝撃だったのは今でも覚えている。

それはもう、サンタさんなんていないんだよという暴露に匹敵するほど。笑

以降、いろいろなキャラクターの声によく耳を傾けるようになり、「あ、この声○○(キャラクター)と一緒??!」と発見することに楽しみを見出した。

(例:バイキンマンとぽろり、アンパンマンとトーマス(当時)、など)

今のようにWikipediaのような便利なものでもあれば簡単にわかったのだろうが、家族で見ながら話したりとか、たまにバラエティ番組に出て紹介される声優陣の方々を見て、幼いながらに感心していた。

私はアニメオタクではないけれど、今でも声優さんを調べるのは大好きである。

例えば、昔から尊敬してやまない山寺宏一さん。(「おっはー」のやまちゃん)

同じく愛してやまないディズニーの中だけでも、ドナルド、『美女と野獣』の野獣、『アラジン』のジーニー、『リロ&スティッチ』のスティッチ、『ムーラン』のムーシュー、などとても書ききれない。

『アンパンマン』や『ポケモン』では一人で複数の声を担当するのは有名である。

また、『名探偵コナン』のコナンと新一。それぞれ高山みなみさん、山口勝平さんが担当しているのだが、この二人、『魔女の宅急便』でキキとトンボを演じている。

(ちなみに高山さんは、『魔女~』内で絵描きのウルスラと一人二役、パン屋のオソノさんは『アンパンマン』でおなじみ女優の戸田恵子さん、主人は山寺さん(一人三役)である。)

先述した『にこにこぷん』も、懐かしさのあまり検索して動画を発見。

あれ、ぴっころの声、すごい聞き覚えある!誰やったかな・・・

調べると、ドラミちゃん!おまけに『天空の城ラピュタ』のシータ。すごい。。。

つまり、じゃじゃまる・ぴっころ・ぽろりは、スネ夫・ドラミ・バイキンマン、だったり、イヤミ・シータ・フリーザ、だったり。笑

・・・とかね、面白いんです。わかったとき、感動したりするんです。

ここまで書いてオタクじゃないというのもどうかと思うので、プチ・声優オタクにしとこうかな。

 

 

たまに、「○○と△△(キャラクター)、◇◇さんて人がやってるんよー」なんて話すと、すごい詳しいね、なんて言われるけれど、キャラクターは外的要素はもちろん、その声色や話し方で全然印象が変わったりする。

よく、大好きで読んでいた漫画がアニメ化されたり、洋画の吹き替えを見たときに、「え~この人こんな声ー?」と落胆したことのある方も少なからずいると思う。

絵やキャラクターの動きももちろん重要な要素だけれど、最後に命を吹き込む大役を担うのが声優さん

彼らがいるから作品が 最後に大きく彩られる。

様々な声を使い分ける技術の高い声優さんも数多いが、よくよく聞くと、ちょっとしたかすれだったり艶だったり、“その人独特の声”というものがある。

肝付さんなんてその典型で、彼の独特な声はいつどこで聞いても印象深く、また、誰にもまねできない。

そんな彼の声で親しんだ番組はたくさんあるが、中でもやはり、四半世紀(!)担当したという『ドラえもん』のスネ夫が私は一番思い入れが深い。

物心ついたときからアニメは毎週欠かさず見ていたし、親や友達と映画館にもよく足を運び、それがTVで放送されるたびに録画したものを ビデオテープが擦り切れるくらい弟と一緒に見ていた。

ジャイアンと一緒にのび太をからかって、ときにズルがしこいけれど、弱虫でどこか憎めなくて実は優しいスネ夫を、肝付さん以外の方が演じていたらきっとまた違う印象になっていたのだろう。

(ちなみに、日テレで放送していた当時、初代ジャイアン⇒テレ朝にうつってからの二代目スネ夫なのだそう。肝付さんのジャイアンも聞いてみたかった。)

今は『ドラえもん』の声優さんは世代交代してしばらくたつし、「昔のほうがよかった」というのはいつ、どんなものに対しても現在を否定するようであまり好きではないけれど、『ドラえもん』に関してだけは、申し訳ないけれど、心の底から思う。

それほど、思い入れのあるアニメで、私の成長の中には『ドラえもん』があった。

その慣れ親しんだ声優さんが、昨年のジャイアン声優・たてかべ和也さん、出木杉くん声優・白川澄子さんに続き、亡くなった。

惜しくも皆さん、80歳という年齢で。まだまだ若いのにな。

たてかべさんの葬儀で「ジャイアーン!」と呼んだ、肝付さんの声が忘れられない。

たてかべさんと肝付さんは、アニメの中だけでなく実生活でも大親友だったそう。

天国で、再会できましたか?

亡くなられても、肝付さんのスネ夫、たてかべさんのジャイアンはずっと皆の心の中で生きています。

私も、いつか母親になったら 私が大好きだった『ドラえもん』を見せたい。

長い間、ありがとうございました。本当にお世話になりました。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

声優,肝付,スネ夫,ジャイアン,声

最後に、描いてみた。

子供の頃以来やな。

その頃の方が、上手かった気がする。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です